小児歯科とは、乳児から思春期までの子どもを対象とする歯科医療の専門分野です。小児歯科の主な目的は、子どもの口腔の健康を保ち、成長・発育に合わせた適切な治療と予防を行うことが大切です。
お子様のむし歯や不正咬合(歯並びの悪さ)をそのままにしておくと顎(あご)の成長に影響し顔つきが変わったり健康面にも影響を与えます。
当院では、私たちとお子さんとご家族とのコミュニケーションを大切にして、むし歯や歯肉炎の予防や治療とお子さんの成長を考慮しながら、よりよい歯並び、かみ合わせへ導く対応を心掛けます。
早めの治療と定期的に検診し予防する事をおすすめします。
乳歯の重要性と特徴
乳歯は、一定期間使うと永久歯に生え替わります。短い期間ですが、お子さんの成長において、噛んだり、言葉を発音したり、永久歯への誘導等の様々な役割を果たしています。
また、子供は大人に比べて上手に歯磨きができなかったり、乳歯は食べかすが溜りやすかったり、エナメル質や象牙質が永久歯に比べて薄いため、むし歯になりやすいと言われています。乳歯は、むし歯になっても痛みを感じ難いこともあり、あっというまにむし歯が進行し受診する頃には神経の近くまでむし歯が進行していることも珍しくありません。
歯磨きをする際に、歯の表面が白っぽくなっていないか、黒くシミになっていないか、歯の溝が黄色くなっていないか等、こまめにチェッックしてください。
早めの段階で受診されるとあまり削らず治療が簡単です。また、就寝前に甘いおやつを食べたり飲んだりする癖をつけないことや、定期的にお口の中を チェックするなどの予防を心掛けることで、むし歯によるリスクを軽減することができます。
定期検診
定期的に検診を受けると、最初に受けた年齢が小さいほどむし歯になる確率が少ないというデーターがあります。13歳になったときの比較では、7~8歳を越えて検診を始めた人はそれ以前で始めた人より、2倍くらいのむし歯ができています。
こうしてみると小さい時からの予防がいかに大切かということがわかると思います。むし歯や歯周病の予防を十分にして、早くから歯を削ったり抜いたりするような治療を受けないですむようにする事が大切です。
ご家庭での歯みがき習慣などのケアはもちろんですが、半年に一度は歯科医院で歯科検診を受けられることをおすすめします。そうすることによって痛む前に完治し、噛む力を確保できると同時に完治した乳歯が永久歯を正しい位置へと誘導してくれます。